8月のアイスホッケー女子世界選手権で、日本代表「スマイルジャパン」は過去最高の6位に入った。中でも明るい話題は20歳のFW志賀紅音(トヨタシグナス)の活躍。チーム最多の4点を挙げ、うち2点は強豪の米国からだった。「自分は緊張しないタイプなので、全然大丈夫だった」。さらりと話す姿が頼もしい。
 北海道帯広市出身。中学生の時に日本代表合宿に参加するなど早くから期待されたが、2018年の平昌五輪は直前で代表入りを逃した。転機は同五輪後、日本女子の飯塚祐司監督によるDFからFWへの配置転換だった。当初はてこずったが「自由にやれ、と飯塚さんがやりやすい環境をつくってくれた」。DF時代から攻撃参加が得意でシュート力には自信があった。今は「ゴールに一番近いポジション」でのプレーが天職だと感じている。
 姉の葵(22)は平昌五輪代表のDF。今夏の世界選手権には姉妹そろって出場した。拠点の苫小牧市のリンクがコロナ禍で閉鎖された際には2人で陸上トレーニングに励み、帯広や釧路のリンクにも遠征した。「自分はいかに楽できるかを探してしまうタイプだが、お姉ちゃんは一から十までしっかりやる性格」。その存在が支えとなり、モチベーションが下がることはなかった。
 世界選手権では「シュート数の割に点数が少なかったので、もっと確率を上げていかないと」と課題を挙げる。「夢の舞台」と憧れる初の五輪へ、さらなる成長を誓った。 (C)時事通信社