厚生労働省が29日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.02ポイント上昇の1.16倍だった。改善は2カ月ぶり。人手不足の製造業や建設業で求人数が増えたことに加え、新型コロナウイルス禍で営業に制約を受けた小売業や飲食店などでも、パートタイムの求人が持ち直した。
 有効求人倍率は、ハローワークに申し込んだ求職者1人当たりの求人数を示す。有効求職者数(同)は0.2%減。一方、有効求人数(同)は0.9%増えた。景気の先行指標とされる新規求人数は1.8%増で、2カ月連続で増加した。
 新規求人数を産業別(原数値)で見ると、製造業が前年同月比32.4%増で伸び率トップ。卸売業・小売業も3.2%増加した。宿泊・飲食サービス業は7.5%減だった。
 飲食サービス業の求人動向について厚労省は、「緊急事態宣言解除に伴う社会経済活動の再開に期待し、早めに人員を確保しようとする動きもある」と指摘した。
 総務省が同日発表した9月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は横ばい。3カ月連続で2.8%だった。完全失業者数(同)は2万人減の189万人、就業者数(同)は28万人減の6648万人だった。 (C)時事通信社