【ニューヨーク時事】米食品医薬品局(FDA)は29日、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、5~11歳への緊急使用を許可した。近く接種が始まる見通しで、子どもの感染を防ぐ有効な手段となりそうだ。
 FDAのウッドコック長官代行は、低年齢層向けのワクチン接種によって「(米社会が)正常な感覚を取り戻すのに近づく」との期待感を示した。米国のワクチン接種年齢は、これまでファイザー製の12歳が下限。子どもは大人に比べコロナに感染しにくく、かかっても軽症で済むとされるが、周りの人に感染させる恐れがあるほか、一部は重症化している。米国では5~11歳の約8300人がコロナで入院し、146人が死亡した。
 11歳以下には、12歳以上向けの用量の3分の1を2回投与する。FDAによれば、5~11歳を対象とした臨床試験(治験)で、ワクチンによるコロナ発症予防効果は90.7%に上り、深刻な副反応も報告されていない。
 一方、ファイザー製やモデルナ製ワクチンは、若い男性を中心に、接種後ごくまれに心筋炎や心膜炎の発症が確認されている。FDAは5~11歳について、「接種による利点が副反応のリスクを上回る」と判断した。 (C)時事通信社