民間シンクタンク12社による2021年7~9月期の実質GDP(国内総生産)速報値の予測が1日、出そろった。平均値は前期比が0.2%減、年率0.8%減と2四半期ぶりのマイナス成長を見込む。新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大で個人消費が落ち込んだほか、サプライチェーン(供給網)の混乱で輸出も低迷した。GDP速報値は15日に内閣府が公表する。
 7~9月期には感染力の強い変異株が流行し、4度目の緊急事態宣言の対象拡大・延長が繰り返された。内需の柱となる個人消費の予測は平均で前期比0.5%減。「外出控えの動きが強まり、サービス消費を中心に大きな打撃を受けた」(第一生命経済研究所)という。半導体不足や東南アジアでのコロナ感染拡大による部材調達難で減産に追い込まれた自動車の販売減も影響した。
 輸出の予測も2.8%減と振るわない。車の供給不足のほか、中国経済の減速も響く。設備投資は0.8%減。供給網の停滞で機械投資に弱さが見られた。 (C)時事通信社