日本医師会は11月1日、同会設立74周年記念式典・医学大会を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への感染対策を行った上で開催し、最高優功賞、優功賞、医学賞、医学研究奨励賞などの表彰を行った。今年度(2021年度)の医学賞は東京大学大学院神経病理学分野教授の岩坪威氏ら4人に授与された。なお、例年行われていた医学賞受賞者による記念講演は行われなかった。

医学研究奨励賞は15人に

 今年度の医学賞は岩坪氏、自治医科大学公衆衛生学教室教授の中村好一氏、東京大学大学院循環器内科学教授の小室一成氏、慶應義塾大学外科学教室教授の北川雄光氏の4人に授与された。岩坪氏はアルツハイマー病・認知症性疾患の分子病態と治療法に関する研究、中村氏は難病(プリオン病、川崎病)の疫学研究、小室氏は心不全の病態解明と新規治療法の開発、北川氏は消化器がんに対する個別的低侵襲治療・集学的治療法の開発における功績に対するものである。

 また医学研究奨励賞は、東北大学免疫学分野准教授の河部剛史氏ら15人に授与された。

医療界を挙げての取り組みが不可欠

 同会会長の中川俊男氏は冒頭の挨拶で「現在COVID-19の影響によって医療を取り巻く環境は過酷な状況にある。この難局を乗り越えるには、さらなる感染拡大の防止と新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染者の治療に当たる中で、通常診療との両立を図らねばならない。それには医療界を挙げての取り組みが不可欠。日本医師会はその先頭に立って地域医療体制を維持し国民の命を守っていく覚悟だ」との所信を表明した。

大江 円