新型コロナウイルスの流行に伴い、ゲーム障害やネット依存の傾向を示す人の割合が増加していることが3日、KDDI(東京都千代田区)などの調査で分かった。ゲーム障害は約1.6倍に増え、感染者がゲーム障害になるリスクは非感染者の約5.7倍高くなった。いずれもコロナ流行によるストレス増が一因とみられるという。
 同社や国際電気通信基礎技術研究所(京都府精華町)などの研究グループは、新型コロナ流行前の2019年12月と流行後の20年8月、全国の20~69歳の男女約5万1000人にオンラインで調査を実施。このうち約4000人について、流行前後での依存割合などを調べた。
 その結果、プレー時間を自ら制御できず、仕事や学業といった日常活動よりゲームを優先する「ゲーム障害」の傾向を示す人の割合が3.7%から5.9%に増えていた。より高難度のゲームを望み、ゲームをしないとイライラするなど特有の症状を示す割合も高くなっていた。
 ゲーム障害は、世界保健機関(WHO)が19年5月に新たな依存症に認定しており、国内でも深刻な問題になっている。調査では、感染者がゲーム障害になるリスクが非感染者よりも5.67倍高いことも分かった。
 また、日常生活の中でインターネットの利用時間を制御できない「ネット依存」の割合も7.9%から約1.5倍の11.6%に上がっていた。
 研究グループは「特に感染者は感染によるストレスに対処するため、ゲームにのめり込んだ恐れがある」と分析。今後も調査を続け、ゲーム障害などの問題が新型コロナ流行を経てどう変化するか調べる。 (C)時事通信社