日本郵船=2022年3月期連結業績予想について3度目の上方修正をした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要やサプライチェーンの混乱の解消の遅れなどを織り込み、コンテナ船事業を担う持ち分法適用会社の収益が大幅に増加。純利益は前年実績比で5.1倍の7100億円(従来予想は5000億円)に膨らみ、2期連続で過去最高益を更新する見通し。 
 世界的な物流の混乱を背景に需給が逼迫(ひっぱく)し、運賃が高止まりしている状況を踏まえ、売上高や営業利益の予想も上方修正。年間配当予想は従来の700円から800円に引き上げた。22年5月以降の自己株式取得など、さらなる株主還元策も検討する。
 オンラインで記者会見した丸山徹執行役員は、世界的なサプライチェーンの混乱について「落ち着く時期が3カ月前の想定よりも後ろ倒しになっている。年内か(来年の)旧正月までは簡単には解消しない」と述べ、当面は運賃の高止まりが続くとの見方を示した。
 21年9月中間決算は増収増益。コロナ禍に伴う需給の逼迫が追い風となった。(C)時事通信社