川崎汽船=2022年3月期連結業績予想について今期3度目の上方修正を実施。純利益が前年実績比3.4倍の3700億円(従来予想は2650億円)となり、2年連続で過去最高益を更新する。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要で貨物事業が好調を維持。運賃の高止まりに伴い、コンテナ船事業を担う持ち分適用会社の収益が増加したことを反映した。 
 売上高、営業利益の予想もともに引き上げた。世界的な半導体不足などを背景に自動車船事業が足踏みするものの、船隊規模の適正化をはじめとする運航効率の向上が寄与し、一定の収益を確保できる見通し。オンラインで記者会見した鳥山幸夫専務は今後の見通しについて「旺盛な巣ごもり需要は一服しつつあるが、コンテナサプライチェーンの目詰まりはまだ解消されていない」と述べ、需給の逼迫(ひっぱく)が当面続くとの見通しを示した。
 中間配当は無配とするものの、業績の回復を受けて22年3月期の期末配当は1株当たり300円とする。16年3月期以来、6年ぶりの配当となる。
 21年9月中間決算は増収増益。ばら積み船事業や製品物流事業が好調で、全体の業績を押し上げた。(C)時事通信社