【ニューヨーク時事】米国で3日までに、5~11歳へのファイザー製新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。これまでマスクの着用などに限られてきた子どもの感染予防が大きく前進すると期待される一方、副反応などを恐れて接種をためらう親もいる。
 「ハグするのが待ち切れない」。CNNテレビによると、ニューヨークの医療機関で接種を受けたアレン・サバトリ君(8)は、外国に住む祖父母に会えると喜んだ。ニューヨーク市は、対象年齢の子どもが通う学校で、来週から接種機会を設ける方針だ。
 米国内の5~11歳の子どもは約2800万人。疾病対策センター(CDC)によれば、8月上旬から10月下旬にコロナ禍で閉鎖された幼稚園や小中高校は約2350校に上り、約122万人の子どもが影響を受けた。CDCは子どもの接種で「対面授業・活動の中断を減らすことができる」と期待する。
 製薬企業は、さらに年齢が低い子どもの接種についても効果や安全性を検証中だ。ファイザーは2~4歳向けが2022年前半、生後半年から1歳向けが22年後半に、米国で緊急使用許可を得られると予想。モデルナも生後半年から5歳の子どもを対象とする臨床試験(治験)を進めている。
 ただ、副反応への懸念などから、子どもの接種をためらう親もいる。米NPOが9月に実施した5~11歳の子どもの接種に関する調査では、当局が許可すれば「すぐに受けさせる」と答えた親が34%だった一方、7%が「義務化された場合のみ受けさせる」、24%は「絶対に受けさせない」と答えた。 (C)時事通信社