三菱UFJフィナンシャル・グループが開業医向けに診療報酬の請求権を買い取って早期に現金化する事業に参入することが5日、分かった。通常、診療報酬が医療機関に支払われるのは請求の約1カ月半後で、新規開業や医療機器の導入時に短期の資金調達に困るケースがある。新型コロナウイルス感染拡大による受診控えで打撃を受けた開業医は多く、柔軟な資金調達で支援する。
 新たなサービスは子会社の三菱UFJファクター(東京)が手掛ける。小規模な開業医の利用を想定し、1カ月当たりの買い取り上限は500万円。人手不足や、日中は診療で多忙というケースも考慮して24時間申し込みを受け付け、オンラインですべての手続きを完了できるようにする。
 買い取り手数料は一律で買い取り額の0.8%と設定。診療報酬請求額の100%で買い取り、書類の不備などで実際の支払いが請求額を下回った場合は翌月の買い取り金額で調整するという。
 同グループは、人的資源に限界があるため開拓できていなかった中小企業などに、デジタル技術を活用しコストを抑えてサービスを提供していく方針で、今回の取り組みもその一環。将来的に100億円規模の事業に育てたい考えだ。 (C)時事通信社