新型コロナウイルスに感染した重症者が全国で99人になったことが9日、厚生労働省のまとめで分かった。100人を下回ったのは昨年8月4日(88人)以来で、約1年3カ月ぶり。
 感染者が急増した今夏の「第5波」では、重症者も増え、9月4日には過去最多の2223人に上った。医療体制が一部で逼迫(ひっぱく)したが、その後は減少が続き、11月6、7日には100人、8日は101人となっていた。
 厚労省がまとめた2日時点のデータによると、重症者の年代別では、男性は50代が最も多く、36%を占めた。女性は60代と70代がいずれも26%で、50代(17%)を上回っている。
 感染症の専門家は「重症者数の激減は、ワクチン接種による重症化予防の効果が非常に大きい。2回接種後に感染するブレークスルー感染でも軽症で済んでいる」と指摘。「肺炎は冬に重症化しやすいが、少なくとも年内はこの低水準で推移するのではないか」と話している。
 東京都では9日、新たに30人の感染が確認された。前週の火曜日と比べ12人増えた。都基準による重症者は前日と同じ10人、死者は1人確認された。新規感染者の直近1週間平均は23.1人で、前週比105.5%と増加に転じた。全国では204人の感染が判明し、死者は3人だった。 (C)時事通信社