新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する対策の一環として、日本集中治療医学会はさまざまな施策を行っている。今回、新たに集中治療専門医による重症患者診療支援および搬送調整などのコンサルテーション窓口であるICYS(intensive care Support system、アイシス)を立ち上げたと、昨日(11月10日)公式サイトで報告した。

医療関係者・行政からの要請・問合せを担当者にリアルタイムで共有

 昨年(2020年)2月に日本集中治療医学会を中心として重症患者データベースである横断的ICU情報探索システム(CRISIS)が構築された。また、日本COVID-19対策ECMOnet〔現・非営利団体(NPO)法人日本ECMOnet〕が創設され、重症患者への24時間対応の電話相談、体外式膜型人工肺(ECMO)患者の搬送、相談を受けた現地での治療参加、重症症例の経過追跡などが行われている。(関連記事「"重症化パンデミック"視野に活動始動」)

 同年4月には「COVID-19集中治療相談窓口」が設けられ、集中治療の相談業務を広く行っているが、今回新たに厚生労働省からの指導を受け、委託事業の一環として集中治療支援システムであるICYSを立ち上げた。

 ICYSの目的は、新型コロナ感染症の感染拡大といった急激に生じた集中治療の専門的医療資源不足に対し、日本集中治療医学会の専門チームが情報通信技術(ICT)を活用しながら迅速・柔軟・効率的に対応し、重症患者の救命・社会復帰に貢献することであるという。

 具体的には、ICYS専用ウェブサイトを設け、医療関係者および行政からの要請・問合せを受け付けつける。要請・問合せは担当者にリアルタイムで情報共有され、迅速かつ適切な対応・支援が得られるという()。

図. ICYSならびにECMOnet、集中治療相談窓口のフロー

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(日本集中治療医学会公式サイトより)

(安部重範)