近鉄グループホールディングス=2022年3月期の連結業績予想で、売上高と営業利益を下方修正した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期化し、鉄道やホテル・レジャー事業の回復が想定より遅れているため。一方、雇用調整助成金の受取額の増加が見込まれることなどにより、純利益予想は上方修正した。 
 通期予想は、緊急事態宣言の再発令がなく、国内経済活動が年度末にかけて段階的に回復することが前提で、インバウンド需要の回復は想定していない。記者会見した安本幸泰副社長は、コロナ収束後も鉄道利用がコロナ禍前の約8割までしか戻らないとの認識を示した。その上で、「安全、安心な鉄道輸送のため、運賃改定せざるを得ない」と述べ、値上げに向けた検討を進める考えを示した。
 21年9月中間連結決算は増収だった。コロナ禍の外出自粛の影響が前年よりは和らいだ。福山通運株の売却益などもあり、純利益は黒字転換した。(C)時事通信社