【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は25日、EU共通の新型コロナウイルスワクチン接種証明について、有効期間を「接種完了から9カ月間」とすることを提案した。欧州で感染が再拡大する中、ウイルスへの免疫を維持するためにワクチンを追加投与する「ブースター接種」を促進。加盟国間の対応統一を図る。
 来年1月10日からの新ルール適用を目指す。ワクチン証明は追加接種後に更新されるが、更新後の有効期間をどうするかについては、まだ十分な知見がそろわないことを理由に、現時点での提案を見送った。
 ワクチン証明はEU域内の「移動の自由」維持に利用されてきた。ただ、一部の加盟国は規制の再強化やワクチンの追加接種を本格化。足並みは乱れつつある。レインデルス欧州委員(司法担当)は声明で「EU全体での対策の食い違いを避ける」と強調した。
 EU域外からの渡航者に関しても、ワクチン接種完了から9カ月以内か、追加接種を済ませている場合に入域を認めるよう提案した。
 追加接種をめぐっては、EUの欧州疾病予防管理センター(ECDC)が24日、全成人を対象に、接種完了から6カ月経過後に行うよう推奨した。ただ欧州委は、加盟各国での円滑な実施に一定の時間が必要と判断。ワクチン証明の有効期間に3カ月の余裕を持たせた。 (C)時事通信社