【ロンドン時事】米バイオ医薬品企業モデルナのバンセル最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に対するワクチンの効果が、従来の変異株に比べてかなり弱いとの見方を示した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)が30日伝えた。
 バンセル氏はFTのインタビューで、オミクロン株に対してデルタ株と同等のワクチンの有効性は見込めないと明言。その上で、「(効果は)大きく低下するだろう。どの程度かはデータを待たなければ分からない」と説明した。
 オミクロン株に認められるような数多くの変異は、向こう1~2年以内には出現しないと多くの専門家が予想していたとも明らかにした。
 また、バンセル氏は、現行のワクチンがオミクロン株にどれほど有効かに関する分析データは2週間以内に得られると予測。ただ、製薬会社が改良型のワクチンを大量生産するには数カ月を要する可能性があると強調し、当面の対策として、高齢者らへの現行ワクチンの追加接種を提唱した。 (C)時事通信社