【ニューヨーク時事】米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は30日、米製薬大手メルクの新型コロナウイルス経口治療薬「モルヌピラビル」について、緊急使用を認めるよう勧告した。FDAが近く、機関決定する見通し。新たな変異株「オミクロン株」への懸念が世界的に高まる中、使用が決まればコロナ対策が充実する。
 モルヌピラビルは英国で承認済み。日本政府も供給契約を交わしている。発症初期の患者の重症化を防ぐ効果が期待されており、自宅で服用できるため、医療機関の負担軽減にもつながる見込みだ。1日2回、5日間服用する。
 諮問委の会合に出席した専門家らは「使用による恩恵がリスクを上回る」と判断し、重症化リスクが高い大人を対象とした緊急使用を支持した。ただ賛成は13票、反対は10票と比較的僅差となった。メルクが最近明らかにした有効性の下方修正や安全性をめぐる懸念が影響したもようだ。 (C)時事通信社