新型コロナウイルス感染拡大の「第6波」や新変異株「オミクロン株」の流行が懸念される中、ワクチンの3回目接種が始まった1日、医療従事者から「安心への一歩」などの声が聞かれた。
 国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)では、看護師や医師への接種が始まった。接種を受けた新木一弘院長は「職員と患者が安心する大変重要な一歩が始まった」と指摘。オミクロン株への有効性は未知数だが「デルタ株などには一定程度有効と言われているので、ブースター接種は重要だ」と話した。
 2回目接種から8カ月余り経過しているという看護師の女性(43)は「抗体価が下がっていると思うので打てて良かった」と胸をなで下ろした。別の看護師の女性(34)も「都内は感染者があまり増えていないが、緊急事態宣言解除後は活動が増えている。備えは大事」と語った。
 名鉄病院(名古屋市)で3回目の接種を受けた臨床検査技師の前田清隆さん(62)は「病院で働く以上、感染者との接触もゼロではない。早く接種を受けることができて良かった」と述べた。
 接種を担当した同病院予防接種センターの菊池均医師(58)は「第6波やオミクロン株への懸念もある。病院全体で免疫を高めることは非常に重要だ」と強調。月内に約600人の医療従事者に接種を行い、その後は病院の出入り業者にも対象を広げるという。 (C)時事通信社