【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は6日、中外製薬が開発し欧州ではスイス製薬大手ロシュが販売している関節リウマチ薬「トシリズマブ(アクテムラ)」について、新型コロナウイルスの成人重症患者向け治療薬としての利用承認を勧告したと発表した。
 欧州委員会がこれを受け、承認を最終決定する。酸素補給や人工呼吸器が必要で、ステロイド剤による治療を受けている患者に投与する。EMAによると、臨床試験(治験)では、致死率を低下させる効果が見られた。一方、ステロイド剤を併用しない場合の投与は「致死率を高める可能性が排除できない」と指摘した。
 トシリズマブは特定の抗原を狙い撃ちする「モノクローナル抗体」による治療薬で、関節リウマチ薬としては既にEUで承認済み。コロナ治療では米国などで緊急使用許可を得ている。 (C)時事通信社