【ワシントン時事】米首都ワシントンで6日、プリンストン大の真鍋淑郎上席研究員(90)ら米東海岸居住のノーベル賞受賞者3人にメダルと賞状が授与された。コロナ禍を反映して出席者は大幅に制限され、晩さん会はなし。ストックホルムで例年開かれる授賞式とは対照的に生演奏などの演出は省かれ、簡素さが際立った。
 「期待してなかったので、まったく驚きです」。物理学賞を受賞した真鍋さんは授賞式終了後、満面の笑みを浮かべた。
 午後2時半(日本時間7日午前4時半)ごろ、黒のスーツ姿で授賞式会場の米科学アカデミー(NAS)に到着。幾分緊張した様子だったが、駐米スウェーデン大使からメダルなどを受け取ると、表情を和らげ、軽く頭を下げた。
 式典終了後には、右手でわしづかみにしたメダルを胸の前にかざしたり、夫人と腕を組んだりして記念撮影に応じた。「メダルは思ったより重くて素晴らしい。(日本の若者には)自分の好奇心を満たすような好きなことを研究してほしい。得意なことを選んで、将来サイエンスの研究でうんと活躍してほしい」と日本語でエールを送った。
 授賞式の出席者は親族ら約150人に絞られ、670席あるホールは大半が空席だった。式典後は立食形式の祝賀会だけだったが、受賞者と親族らの幸せそうな談笑で華やかな雰囲気に包まれた。 (C)時事通信社