【ニューヨーク時事】米製薬大手ファイザーは8日、同社製新型コロナウイルスワクチンを3回接種することで、新たな変異株「オミクロン株」への高い感染予防効果が期待できるとする初期段階の実験結果を公表した。また、通常の2回接種でも重症化を防ぐ効果はあるとの見方も示した。
 実験では、ワクチンを接種した人の血液を使い、従来株とオミクロン株に対する効果を比較した。
 2回の接種を終えた段階では、オミクロン株の場合は、感染を防ぐ「中和抗体」のレベルが従来株比で25分の1以下と大幅に低下。ところが、3回目の投与を受けると、中和抗体レベルが25倍に高まり、2回接種後の従来株の水準と同程度に達したという。
 ファイザーは、中和抗体とは別の免疫機能も働くため、ワクチンを2回接種しただけでもオミクロン株による重症化を防ぐ可能性があると説明した。
 ファイザーはオミクロン株に特化した改良型ワクチンの開発に既に着手。来年3月にも実用化できるとの見通しを示した。 (C)時事通信社