岸田文雄首相は10日午後の参院本会議で、日本学術会議の会員候補6人が菅義偉前首相に任命を拒否された問題に関し、「任命権者である当時の首相が判断を行ったものであり、一連の手続きは終了した」と述べ、6人の任命を改めて求める同会議の要求には応じられない考えを示した。共産党の田村智子政策委員長への答弁。
 同会議は岸田首相に対し、梶田隆章会長との面談を求める要望書をまとめている。首相は「(梶田)会長とコミュニケーションを取りながら未来志向で検討を進めており、引き続き小林鷹之科学技術担当相の下で取り組んでほしい」と述べるにとどめた。
 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種については、「自治体は大規模接種会場も含め地域の実情に応じた接種体制を構築してほしい。体制整備を支援していきたい」と述べ、自治体と連携して対応に万全を期す考えを強調した。日本維新の会の浅田均前政調会長への答弁。
 首相はコロナ対策の一環として、日本に入国する際の検疫や税関申告などの入国審査について、年内をめどにデジタル化すると説明。「入国者全般の利用を想定し、入国手続きに要する時間短縮など利便性の向上を実現する」と語った。自民党の野上浩太郎参院幹事長代行への答弁。 (C)時事通信社