【パリ時事】新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染急増を受け、欧州各国が再び入国規制を強化している。フランス政府は16日、感染拡大が特に深刻な英国からの入国を18日から原則禁止すると発表。イタリアとギリシャは、全入国者にコロナ検査の陰性証明義務付けを決めた。
 欧州でクリスマスは多くの人が移動する季節だ。各国政府は緊張感を高めている。
 アタル仏政府報道官は16日、仏テレビに出演し「英国からの観光やビジネス目的の入国を制限する」と表明した。入国が認められるのは仏国民や在住者とその家族だが、入国前24時間以内に検査を受け、陰性証明を提出した上で、到着後の自主隔離が義務付けられる。
 伊政府は16日、ワクチン接種済みの乗客に対しても搭乗前に陰性の検査結果を提示するよう求めた。ワクチン接種を完了していない場合、検査結果にかかわらず、欧州連合(EU)内からの旅行者も含め全員が5日間隔離されることになった。
 伊ANSA通信によると、可能な限り域内の移動の自由を維持したい欧州連合(EU)欧州委員会は、イタリアの国境規制強化に懸念を表明した。しかし、イタリアは昨年のコロナ禍第1波で大打撃を被った。ドラギ首相は「用心が最優先されるべきだ」と正当化。方針を変えるつもりはない。
 ギリシャ政府も19日以降、ワクチン接種済みの人を含め全旅行者に対し、48時間以内のPCR検査陰性証明を義務付ける。ギリシャ紙カティメリニによると、専門家は「クリスマス休暇の後に感染の津波が押し寄せる可能性がある」と警告し、より厳しい規制を導入すべきだと訴えている。 (C)時事通信社