【イスタンブール時事】イスラエル政府は21日、変異株「オミクロン株」を含む新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医療従事者や60歳を過ぎた国民に対し、4度目のワクチンを接種する方針を発表した。欧米製ワクチンの4度目接種を公式に行うのは世界で初めてとみられ、ベネット首相は「パンデミック(世界的大流行)に対処する国際的取り組みの最前線に立つ」と強調した。
 イスラエルでは米ファイザー製ワクチンの3度目の接種が進んでいるが、21日には1300人超の新規感染が判明。2カ月ぶりの高水準となった。オミクロン株はこのうち約170人で、感染者全体に占める割合が急増している。
 だが、イスラエルの医療関係者の中には「オミクロン株は感染力が極めて強いものの、深刻な症状をもたらさない」として、4度目の接種を急ぐ政府の方針に反対する声もある。
 イスラエルの現地メディアは21日、南部ベエルシェバの病院で死亡した60代男性について「オミクロン株感染者の初の死亡例」と伝えた。しかし、保健省関係者は22日、取材に対し「男性が感染していたのはオミクロン株ではなくデルタ株だ」と述べ、この報道を否定した。 (C)時事通信社