英製薬企業ラインファーマの日本法人は22日、人工妊娠中絶できる飲み薬の承認を厚生労働省に申請した。米NGOによると経口中絶薬は世界80カ国以上で使われており、世界保健機関(WHO)も安全な手法として推奨しているが、日本ではまだ承認されておらず、期待が高まっている。
 同社が申請するのは、妊娠継続に必要な黄体ホルモンの働きを抑える「ミフェプリストン」と、子宮を収縮させる「ミソプロストール」。国内の臨床試験(治験)では、妊娠9週までの妊婦の93%が投与後24時間以内の中絶に成功し、安全性にも問題がないことが確認された。
 日本の中絶は、金属製の器具による「掻爬(そうは)法」が中心。感染症などの合併症の発生率も高く、母体への負担が大きい。WHOは「安全性に劣る時代遅れの中絶法」と指摘している。 (C)時事通信社