【ニューヨーク時事】米食品医薬品局(FDA)は22日、米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルス経口治療薬「パクスロビド」に緊急使用許可を出したと発表した。既に欧州連合(EU)でも緊急使用を認める判断が16日に示されていたが、米国ではコロナ飲み薬が認められるのは初めて。
 コロナ飲み薬をめぐっては、米メルク製の「モルヌピラビル」が、11月に英国で世界初承認されたのに続き、EUでも緊急使用を認める判断が示された。米国では、緊急使用の審査が続いている。
 ファイザーのパクスロビドは、発症初期の患者に対して高い効果を発揮すると期待されている。自宅治療により入院する患者が減れば、医療機関の負担軽減になる。FDAはこの日、12歳以上の少なくとも体重40キロの軽・中等症コロナ患者で、重症化リスクがある人を対象に使用を認めた。
 ファイザーが12月に公表した臨床試験(治験)の最終分析結果によると、重症化リスクがある18歳以上の患者に発症後3日以内に投与したところ、服用していないグループと比べ、入院や死亡のリスクが約9割減少。死亡者は出なかった。 (C)時事通信社