厚生労働省は24日、2020年度の高齢者虐待に関する調査結果を公表した。介護する家族や親族らが加害者になる件数は前年度比2.1%増の1万7281件で、07年度の調査開始以来最多を更新した。自治体などの取り組み強化により通報件数が増えたのに加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や介護サービスの利用控えの結果、共に過ごす時間が増え、虐待が起きやすくなったことなどが背景にあるとみられる。
 一方、特別養護老人ホームなど高齢者施設の職員らが加害者となる件数は同7.6%減の595件で、初めて減少に転じた。ただ、厚労省は、コロナ禍で施設での面会が制限され、家族や親族が虐待に気付きにくかったことも考えられるとしており、実際にはもっと多くの虐待が行われた可能性もあるとみている。 (C)時事通信社