【ニューデリー時事】今年3~5月に新型コロナウイルス感染の「第2波」に襲われ、1日最大40万人超が感染し医療崩壊に陥ったインドで、変異株「オミクロン株」の感染者が増加している。各地で夜間外出禁止といった対策が導入され、日本人居住者が多い首都ニューデリー一帯でも行動規制が強化されている。
 日本人が多数住む首都の衛星都市グルガオンを含む北部ハリヤナ州は、24日の声明で、「オミクロン株の影響拡大を考慮」し、翌25日以降の夜間外出禁止措置施行を発表。1月1日以降はレストランやホテル、駅などに入る際、コロナワクチン接種完了の証明書提示も義務付けられた。
 ハリヤナ州ではオミクロン株感染者はまだ少ない。ただ、保健・家族福祉省が25日に発表した感染者数は前日比57人増の415人で、うち79人は首都で感染が確認された。経済活動に伴う人の移動などを念頭に、規制を決めたもようだ。
 他にも首都周辺の州や、感染者数が全国最多の西部マハラシュトラ州に隣接する州も次々に夜間外出禁止を導入。ニューデリーの行政当局も、クリスマスと新年を祝うパーティーを禁じた。
 人口2億人超の最大州、北部ウッタルプラデシュ州では高裁が、来年2~3月にも実施予定の州議会選に向けた選挙活動の停止、投票延期を中央政府や選管に求めた。「第2波」では、複数の州議会選で選挙戦が過熱、マスク非着用の人々が集会に殺到し、感染拡大につながったことを受けた措置とみられている。
 人口が13億人を超えるインドではここ数カ月間、コロナの新規感染者自体はおおむね1日1万人以下に抑えられてきた。各地の行政当局は「第2波」で対応が後手に回ったという批判を受け、早期に感染拡大防止策を取るとともに、病床の整備やワクチン接種加速に向け、対応を急いでいる。 (C)時事通信社