広島県と富山県は27日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」にそれぞれ1人が感染したと発表した。いずれも海外渡航歴はなく感染経路は不明で、既に同株感染者が確認されている地域との往来があったことから市中感染とみられる。市中感染者が確認されたのは、大阪、京都、東京、福岡、愛知を含め計7都府県に広がった。
 広島県によると、感染が確認されたのは広島市在住の20代で、オミクロン株感染者が確認された関西地方の地域と往来していた。23日にコロナ陽性と確認され、全遺伝情報(ゲノム)解析で26日にオミクロン株感染が判明。ワクチンは2回接種済みだった。
 現在は軽症で入院している。濃厚接触者は県外を含め数人程度で、いずれも陰性だった。県は、現時点では県外で感染した可能性が高いとしている。
 富山県によると、感染者は同県在住の20代女性。濃厚接触者9人のうち県外の1人はオミクロン株に感染していたが、他の8人は陰性だった。ワクチンは2回接種していた。入院しているが軽症という。新田八朗知事は記者会見で「県内で感染拡大している状況ではない」との考えを示した。
 滋賀県でも女性1人のオミクロン株感染が確認された。県は、県外の勤務先で感染したとみられるとして、「市中感染ではない」と説明している。
 厚生労働省によると、国内では27日、空港検疫の59人を含む80人のオミクロン株感染が新たに判明した。同株感染者は累計で316人となった。 (C)時事通信社