【北京時事】新型コロナウイルスの感染拡大によりロックダウン(都市封鎖)措置を取っている中国陝西省西安市で、新規感染者の増加が止まらず、当局が規制を厳格化している。市当局は28日、前日の新規感染者が175人だったと発表、9日以降の累計感染者は800人を超えた。これまで限定的に認められていた生活物資の買い出しも一時停止となり、住民の間に不安が広がった。
 陝西省当局によると、今回の流行は今月4日にパキスタンから入国した人が感染源とみられる。市は27日、1300万人の全市民を対象にした3度目のPCR検査を実施。同日から「予防措置をさらに強化する」と通知し、検査時以外は外出したり集まったりしないよう重ねて求めた。
 中国メディアによると、各家庭で2日に1回、1人が認められていた生活物資の買い出しについても、PCR検査で陰性の結果が出るまで一時停止となった。SNSでは「家の食料が減っていくのを見て、毎食少なめにするよう自分に言い聞かせている」「封鎖前日は買いだめする人を非難していたが、私がばかだった」といった投稿が見られた。
 一方、先週末には各地で大学院の試験が行われ、西安市内だけで10万人が受験した。市は封鎖地区の受験生を会場まで送るため、5000台のタクシーを用意し、防護服を着た運転手が一対一の無料サービスを提供。濃厚接触者などの理由で試験会場に行けない受験生には、防護服のスタッフが付き添った上で隔離先や病院での受験を認めた。 (C)時事通信社