新型コロナウイルス再拡大のリスクがくすぶる中、在宅時間を快適にする高級家電が人気だ。半導体不足から品薄の家電もみられるが、テレビは地上デジタル放送への完全移行から約10年を経て買い替え需要が多く、売れ筋はより大型化・高画質化。ロボット掃除機などは、家事の負担軽減につながるとして売れ行きを伸ばしている。
 東京都千代田区のビックカメラ有楽町店では今秋、テレビ売り場を改装し、55~65型の大型テレビをずらりと並べた。以前は40~50型が中心だったが、画面周辺の縁が細くなり同じサイズでの大画面化が進展。担当者は「買い替え前よりワンサイズ上を薦めている」と話す。
 中でも、鮮やかな映像が楽しめる有機EL(エレクトロルミネッセンス)テレビは、「40型以上では液晶より売れている」(ノジマ)という。電子情報技術産業協会(JEITA)によると、半導体不足の中でも、1~11月までの有機ELテレビの累計出荷台数は前年同期比45%増。コロナ禍前の2019年からは約2倍に伸びている。背景には、液晶テレビとの価格差が縮まっていることに加え、「リビングに高画質の大型テレビを1台置き、海外ドラマなどのサブスクリプション(定額制)サービスを楽しむ人が増えた」(JEITA)こともあるという。
 家事を代行してくれる家電も、コロナ禍で売れ行きが右肩上がりだ。ビックカメラでは、今年12月のロボット掃除機の販売台数が前年同月の1.8倍、19年と比べると約4倍に急増した。食器洗い乾燥機もタンク式や薄型モデルが登場し好調。自動調理鍋は、煮物から炒め物まで幅広い料理がつくれる高級機種が人気となっている。
 いずれも数万円から十数万円と価格は高め。ただ、ビックカメラの担当者は「もともと潜在的ニーズは高かったが、(在宅時間が増えた)コロナ禍が購入に踏み切る最後の一押しとなった」と話している。 (C)時事通信社