岸田文雄首相は1日放送されたニッポン放送の対談番組で、日中国交正常化50年の節目を今年迎えるに当たり、「本来ならお祝い気分かもしれないが、現状を見ると緊張感を持つ。日本の外交のしたたかさが問われる年になる」と述べ、硬軟両様で対処する考えを表明した。新型コロナウイルスの感染第6波の可能性にも触れ、「緊張感を持って対応する」と警戒感を示した。
 首相は中国による沖縄県・尖閣諸島周辺での挑発行為や、香港、新疆ウイグル自治区での人権弾圧に言及し、「しっかり問題提起していく」と強調。同時に「経済的なつながりを考えると、日中関係は安定させなければいけない」と述べ、関係悪化の回避に努める意向を示した。「今後の動き、北京五輪後どんな雰囲気になるのか見ていかなければならない」とも指摘した。
 新型コロナ対応については「水際対策で時間を稼いでいる間に(医療提供)体制を用意した」と説明。「あとは(変異株の)オミクロン株がどのぐらいの第6波をもたらすか、それに(医療提供)体制がうまく機能するかだ」と語った。
 憲法改正に関し首相は、先の臨時国会で日程が窮屈な中で衆院憲法審査会が開かれたことに触れ、「いよいよ議論の主戦場が国会に移った」と論議の活発化に期待を示した。皇位継承安定化と皇族数確保については「みんなでわが事として考える雰囲気をつくることが大事だ」と述べるにとどめた。番組は昨年12月27日に収録された。 (C)時事通信社