岸田文雄首相は4日、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝後、年頭記者会見に臨んだ。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に関し、これまでの水際対策の骨格を維持しつつ、国内対策に重点を移すと表明。陽性者を全員入院させていた措置を見直し、自宅療養を積極的に活用する考えを示した。
 政府はオミクロン株対応で、感染者は全員入院させ、濃厚接触者はホテルなどでの健康観察を要請しているが、専門家からは施設の逼迫(ひっぱく)を招くとして柔軟な対応を求める声が出ていた。首相は「自治体の判断で、症状に応じて宿泊、自宅療養を活用し、医療の逼迫を招かないようにする」と語った。
 首相は「国内の予防、検査、早期治療を一層強化する」と述べ、PCR検査などの無料検査拡大や3回目ワクチン接種の前倒しを進めると強調。米ファイザー社の経口治療薬について2月中のできるだけ早い時期に実用化を目指す考えも明らかにした。 (C)時事通信社