沖縄県で新型コロナウイルスの感染が急激に広がっている。本島中部の米軍キャンプ・ハンセン(金武町など)で働く日本人の中から変異株「オミクロン株」の感染が確認されたのは昨年12月中旬。1カ月足らずで新規感染者が600人を上回る事態となり、県は変異株の持つ感染力の強さに危機感を募らせている。
 県と国立感染症研究所の調査によると、キャンプ・ハンセンでは遺伝情報が異なる2系統のオミクロン株が拡大。基地の外に住む日本人従業員らに感染し、市中で広がっていったとみられる。
 調査対象となったオミクロン株の感染者50人のうち36人は基地との関連が確認された。玉城デニー知事は「米軍からの染み出しが感染拡大の大きな要因になっていることは間違いない」と指摘。4日の会見では「第6波に突入した」と述べた。
 一方で、年明け以降は若者を中心に感染経路が不明なケースが急増。5日に確認された感染者のうち53%が20代だった。北部の国頭村では新成人57人のうち1人の感染が判明。2日に同じ場所で飲食した23人が自宅待機となったため、5日の成人式は中止された。
 沖縄県では、昨年も成人式前後に感染者が急増した経緯がある。玉城知事は各地で式典が開かれる週末を前に「成人式や前後の祝賀会の中止を検討し、感染が爆発的に拡大しないよう注意してほしい」と訴えている。 (C)時事通信社