【パリ時事】新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が猛威を振るう欧州で5日、1日当たりの新規感染者数がフランスで初めて30万人を超えるなど過去最多を更新する国が相次いだ。各国では、クリスマスや新年の会合後に陽性者との濃厚接触者と判断されて検査を受ける人の長蛇の列ができた。当局は「ワクチンが重症化を防ぐ」と接種を呼び掛けている。
 フランスでは5日、新たに約33万人の感染が確認された。4日に新規感染者が20万人超となった英国を大きく上回り、欧州で最多となった。このほかイタリアで新規感染者数が過去最多の約19万人に上り、オランダやスウェーデンでも過去最多を記録した。
 ベラン仏保健相は4日の議会で、過去1週間に約800万人が検査を受けたと説明。陽性率は約15%と、2回目のロックダウン(都市封鎖)が実施された2020年秋と同水準だと指摘し、危機感を示した。その上で「(ワクチンで)感染を防ぐことはできないが、重症化は防げる」と改めて接種を呼び掛けた。
 感染拡大を受け、伊政府は5日、50歳以上を対象にワクチン接種を義務化すると決定した。一方で重症者は比較的少ないことから、各国政府は経済活動の維持を優先し、規制強化は行わない方針。 (C)時事通信社