東京都は6日、都内の新型コロナウイルス感染者急増を受け、専門家によるモニタリング会議を開いた。専門家は陽性者の増加幅について「経験したことのない高い水準だ」と指摘。4段階で表す感染状況を、最も低い警戒レベルから約2カ月半ぶりに1段階引き上げた。
 小池百合子知事は会議後の記者会見で「人と人との接触をさらに低減する取り組みを決定せざるを得ない」と強調。現在1グループ8人以内としている会食の人数制限を見直す考えを示した。
 小池氏はその後、首相官邸で岸田文雄首相と面会。新たな変異株「オミクロン株」に適切に対応するため、「(重症化リスクなどの)特性を明らかにしてほしい」と求めたほか、ワクチンや経口治療薬の確保、在日米軍基地の感染拡大防止などを要請した。
 5日時点の7日間平均の新規陽性者数は前週の3倍に当たる約135人。モニタリング会議では、年末年始に大人数で会食した20~30代の感染事例が報告された。また、直近7日間の新規陽性者のうちオミクロン株疑い事例が約6割に上り、デルタ株からの急速な置き換わりが進んでいるとの分析も示された。国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏は「今後も増加が続けば、爆発的な感染拡大になる」と警戒を促した。 (C)時事通信社