新型コロナウイルス感染拡大を機に、新しいサービスが広がりつつある。IT企業が参入し、リゾート地などで働きながら休暇を取るワーケーションやレストランでの食事を自宅で楽しめるサービス、接触を極力抑制する旅行などを提供。コロナ禍に苦しむ観光業や飲食業の活性化を狙う。
 IT企業のガイアックスは宅配専門レストラン事業を手掛ける。実店舗を持たない「ゴーストレストラン」などと呼ばれる営業形態だ。同社は、韓国のシンプルプロジェクトカンパニーと共同で会社を設立し、「キッチンウェイブ」として昨年10月にサービスを始めた。調理場を複数備えた東京・五反田の拠点に飲食店など4事業者が入り、韓国料理やうどん、丼物などを提供する。担当者は「5年以上の実績がある韓国企業の知見が強み」と説明。5年以内に45拠点に増やす方針だ。
 ガイアックスは昨年3月、平日のワーケーション向けホテル予約サイト「オーテル」も開設。全国各地のリゾート施設や温泉旅館など約50施設が登録する。インターネット接続やデスク設置など、仕事ができる環境を整えた客室を4泊5日、約2万円からの特別価格で提供する。観音崎京急ホテル(神奈川県横須賀市)では稼働率が5%上がったという。
 エアシェア(北海道帯広市)は、企業などが保有する小型航空機と操縦士、旅客をネットで結び付けるサービスを展開。旅客が日程や人数、発着場所を指定した上で、希望の機種、操縦士を選択する仕組み。登録する小型機などは30機、操縦士は30人超に上る。進藤寛也最高経営責任者(CEO)は「海外旅行の機会損失で浮いた消費が国内観光に振り向く」と期待する。 (C)時事通信社