岸田文雄首相は9日、フジテレビの番組に出演し、新型コロナウイルス対策を強化する感染症法改正案について、17日召集の通常国会への提出を見送る方針を表明した。「中長期的な課題を6月までにしっかり洗い出した上で法改正を考えていく」と述べた。
 改正案は、医療従事者や病床の確保などに向け、強制力のある措置を可能にすることが柱。夏の参院選を控え、権利制限を伴う法案が国会論戦の争点となるのを避ける狙いがある。
 首相は、新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大で逼迫(ひっぱく)が懸念される病床の確保について「まず用意したものをしっかり稼働させることに集中したい」と強調。その上で、感染症の危機に対する司令塔機能や自治体との連携など、必要な検証を行う考えを示した。 (C)時事通信社