政府は11日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の国内感染拡大を受け、新たな対策をまとめた。ワクチンの3回目接種を前倒しする対象を一般向けに拡大。12歳未満の子どもへの接種開始も急ぐ。大学などの受験生を救済する措置を強化する。
 岸田文雄首相は、首相官邸で記者団に対し、オミクロン株について「感染力が高い一方、重症化率は低い可能性が高い」と説明。「過度に恐れることはない」としつつも、高齢者の重症化リスクなど「まだ分からないことの方が多い」と述べ、慎重に対応する姿勢を示した。
 3回目接種は現在、医療従事者や高齢者ら約3100万人を対象に、原則8カ月の接種間隔を6~7カ月に短縮している。3月以降は、追加確保した米モデルナ製ワクチン1800万人分を活用し、一般向けも前倒しする。
 政府は、自衛隊による大規模接種会場を再び開設し、これを後押しする方針だ。
 首相は「オミクロン株は若年層の感染も多く見られる」と指摘。これまで接種対象外の12歳未満について「薬事など必要な手続きを経て、希望者に対してできるだけ早く接種を開始する」と述べた。
 受験機会の確保にも万全を期す。大学入学共通テストを受けられなかった受験生の合否を、各大学に個別入試で判定するよう要請。追試・再追試の実施も求める。試験がずれ込んだ場合は4月以降の入学も可能にする。 (C)時事通信社