欧州系投資銀行ロスチャイルド・アンド・コー日本法人の共同社長に大野敬士取締役が昇格したことが12日、同社の書簡や関係者の話で分かった。コロナ禍とデジタル化を機に日本企業による合併・買収(M&A)が増加すると見込み、日本法人も拡充するもようだ。
 欧州の富豪ロスチャイルド家が経営するロスチャイルドは欧米やアジアなどの40カ国に展開し、国際的なM&Aの助言で世界トップクラスの実績を持つ。日本では日本経済新聞社による英紙フィナンシャル・タイムズ買収や、オリックス連合による伊丹、関西両空港の運営権取得などをサポートした。
 大野氏は富士通、欧州系クレディ・スイス証券を経て2009年にロスチャイルド日本法人に参加した。ロスチャイルドの書簡などによると、21年秋に日本法人の代表権を持つ共同社長にジェローム・フィンク氏と共に昇格した。日本法人社長は20年冬から空席だった。
 関係者によると、日本企業のM&A支援をさらに強化するため、オフィスを移転・拡張し、助言役の金融専門家を25年までに現在の約2倍に当たる50人体制へ増やす方針だ。 (C)時事通信社