大阪府摂津市で昨年8月、新村桜利斗ちゃん(3)が母親の交際相手から熱湯を掛けられ死亡した事件で、市は13日までに対応を検証した報告書をまとめた。桜利斗ちゃんの家庭の支援を担当していた職員らが事件前、人事異動などで一斉に交代していたことを挙げ、「できる限り避けるべきだった」と問題視した。
 事件では、桜利斗ちゃんを殺害したなどとして同居していた松原拓海被告(24)が殺人などの罪で起訴され、母親も暴行罪で略式起訴された。3人は昨年5月ごろ同居を開始。市はそれ以前から母親の育児相談に乗っており、関係者から虐待を疑う通報も複数回受けていたが、事件を防げなかった。
 報告書などによると、虐待防止や子育て支援の部署で桜利斗ちゃんの家庭を担当していた市職員2人や、見守りを続けていた保育士がいずれも昨年4月に交代していた。報告書は「(母親との間で築いてきた)信頼関係を再構築する必要が生じた」と問題点を指摘。異動時の配慮や虐待に対応する職員の増員、マニュアルの見直しなどの改善点を挙げた。 (C)時事通信社