日本透析医会、日本透析医学会、日本腎臓学会による新型コロナウイルス感染対策合同委員会は、1月11日付で「新型コロナウイルス患者数増加にともなう透析施設における対応と透析患者の透析医療の確保についてのお願い」(以下、「お願い」)を公式サイトに掲出した。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)オミクロン株の全国的な急拡大を受け、透析医療従事者向けに感染対策の徹底や入院調整の実施などを呼びかけている。(関連記事:「透析患者のコロナ感染対策、在宅の考慮を」

早期のワクチン3回目接種を推奨

 透析患者は高齢者が多いことから、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクが高いと考えられている。特に、血液透析(HD)は密閉された透析室で1回当たり4〜5時間かけて施行されるため感染リスクが高く、日常的な感染対策が欠かせない。

 「お願い」では、マスク着用、手指衛生の徹底、ソーシャルディスタンシングの確保といった基本的な感染対策に加え、透析室での具体策として、患者および医療従事者の日常的な健康状態の把握や、個人防護具(PPE)としてディスポーザブルガウンまたはプラスチックエプロン、サージカルマスク、ゴーグルあるいはフェースシールドの着用徹底を奨励。また、次亜塩素酸ナトリウム、ペルオキソー硫酸水素カリウム配合剤、アルコール系消毒薬のいずれかを用いた器具の清掃・消毒の重要性をあらためて強調した。

 ワクチン接種に関しても、ブレークスルー感染抑止の観点から透析患者の「早期の3回目接種が望まれます」と記載。さらに、地域のネットワークや自治体との連携による病院間の入院調整、維持透析施設におけるCOVID-19で入院した透析患者の退院後の速やかな受け入れなどを呼びかけている。

(平山茂樹)