新型コロナウイルス感染者が急増する中、大学入学共通テストが15、16両日、全国で実施される。受験生らは感染への警戒を強め、大学側は感染などで受験できなかった場合の救済策への対応を迫られている。
 本試験を目前に控えた13日、学問の神様として知られる菅原道真を祭る「湯島天満宮」(東京都文京区)には多くの受験生が合格祈願に訪れた。
 母親とお参りに来た同区の高校3年の女子生徒(18)は「とにかく外出を控えている。年末年始は帰省せず、親戚に会うことも控えた」と明かした。コロナが原因で本試験、追試験とも受けられなかった場合に各大学の個別試験のみで合否判定する救済策については、「配慮はありがたいけど、もっと早く発表してほしかった」と話した。
 台東区の高3男子生徒(18)は「連日感染者が増えているので、自分がかかってしまうのではないかと不安だ」と語った。
 広島大(本部東広島市)では、7会場で計約2600人が受験する。昨年同様、濃厚接触者などの別室受験者を最大260人受け入れられる態勢を整えた。同大高大接続・入学センターの永田純一センター長は「試験に集中して取り組める環境をつくりたい」と述べた。
 文部科学省から通知された救済策については、「具体的な検討はこれからだが、何とか評価方法を探っていくしかない」と頭を悩ませた。
 新規感染者が連日、過去最多を更新する沖縄県。共通テストの受験者約600人を抱える予備校「沖縄受験ゼミナール」(那覇市)は1月に入ってから、希望者へのオンライン授業を再開した。救済策について、遠山基樹教務部長は「まだどういう試験になるか見えず、生徒や講師の不安は拭えない。体調管理も受験勉強の一つなので、公平性は保ってほしい」と注文した。 (C)時事通信社