新型コロナウイルスが国内で初めて確認されてから15日で2年となった。累計感染者数は180万人を超え、海外由来の変異株が何度も感染拡大の波を起こした。一方で昨年2月からはワクチン接種が始まり、国民の8割近くが完了、先進国トップに躍り出た。治療の現場では飲み薬が登場し、新型コロナと闘う「武器」はそろいつつある。
 2020年1月の国内初確認後、同4月をピークとした感染拡大の第1波、8月ピークの第2波、21年1月ピークの第3波と流行が繰り返された。同3月下旬からの第4波では英国由来の「アルファ株」が従来株と置き換わり、5月8日に全国で7236人の感染者を確認するなど猛威を振るった。
 東京五輪直前の7月に始まった第5波では、8月20日の感染者が過去最多の2万5990人に達した。「デルタ株」が猛威を振るい、入院できずに自宅で死亡するケースも相次いだ。
 南アフリカで11月に見つかった「オミクロン株」は、感染力の強さから国内で急速に置き換わっている。厚生労働省によると、今月9日までの1週間の同株疑い例は全体の84%を占めた。重症化リスクは低い傾向が示されているが、拡大ペースはこれまでで最速だ。
 昨年2月に医療従事者から始まったワクチン接種は、4月以降の高齢者向けから急速に進んだ。10月には全国民の7割が接種を完了。今月14日時点で、少なくとも1回受けた人は79.9%、2回目を終えた人は78.6%となっており、8割は目前だ。
 昨年12月からは3回目の接種が開始された。最新の接種率は0.9%(今月14日時点)と低調だが、オミクロン株の感染拡大で接種間隔が前倒しされ、今後本格化する見通しだ。今春には5~11歳向けの接種も始まるとみられる。
 治療薬の状況も大きく変化した。「レムデシビル」など重症者向けの薬品に加え、昨年7月には初の軽症者向けとなる点滴薬「抗体カクテル療法」が登場。12月には米メルク製の飲み薬「モルヌピラビル」が承認され、オミクロン株にも有効として医療現場で使われている。 (C)時事通信社