日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会は本日(1月17日)、妊婦に対する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの3回目接種を優先するよう厚生労働省に要望書を提出したことを発表した。要望書は1月14日付で、優先接種を要する理由として、SARS-CoV-2に感染した妊婦は重症化リスクが高く、感染した妊婦を受け入れる産科医療機関の病床逼迫リスクが懸念されることなどを挙げている。(関連記事「妊婦にコロナワクチン、早産などと関連なし」、「コロナワクチン、重大な産科的症状は1%未満」)。

オミクロン株感染妊婦に関する情報不足も問題視

 日本産科婦人科学会の調査によると、回答した妊婦の約80がSARS-CoV-2ワクチンを接種しており、日本国内において妊婦の同ワクチン接種に対する意識が高いことが示唆されている。しかし、SARS-CoV-2の変異株であるオミクロン株による感染拡大に伴い、今後同ウイルスに感染した妊婦の増加が懸念される。

 要望書ではこうした点を踏まえた上で、①SARS-CoV-2感染妊婦の重症化が指摘されている(BMJ 2020; 370: m3320)、②SARS-CoV-2感染妊婦を受け入れる産科医療機関において病床逼迫のリスクがある(J Obstet Gynaecol Res 2021; 47: 4127-4128)、③オミクロン株感染妊婦に関する母体重症化、周産期異常、母子感染の情報が不足している、④既に多くの妊婦がSARS-CoV-2SAワクチンを2回接種している-ことから妊婦に対する同ワクチンの3回目接種を優先するよう求めている。

(陶山慎晃)