【北京時事】北京冬季五輪・パラリンピック組織委員会は17日、来月4~20日に開催する北京五輪について、チケットの一般販売を取りやめ、招待する団体客のみ観戦できるようにすると発表した。「新型コロナウイルスの感染状況が厳しく複雑で、五輪関係者や観客の健康・安全を保証するため」と理由を説明している。
 組織委は昨年9月末に、中国本土居住者に限定して一般販売する方針を公表していた。中国国内の感染拡大を受け、軌道修正を余儀なくされた格好だ。国際パラリンピック委員会(IPC)によると、3月4~13日に開かれるパラリンピックも含めた措置としている。 
 発表では、観客に対し「観戦前、観戦中、観戦後に、コロナ対策に関する条件を厳格に順守する」よう要求。事前のワクチン接種やPCR検査などが求められる見通しだ。
 コロナ感染を徹底的に封じ込める「ゼロ・コロナ」政策を続ける中国だが、昨秋以降、国内各地で市中感染が散発。陝西省西安市では先月下旬からロックダウン(都市封鎖)が続くほか、今月15日には北京市内で初めて変異株「オミクロン株」の陽性者が確認された。
 北京では3月5日から、重要な政治イベントである全国人民代表大会(国会に相当)が予定されている。五輪をきっかけにした首都での感染拡大を阻止するためにも、一般客の受け入れを断念したとみられる。(C)時事通信社