総務省消防庁は18日、救急患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が10~16日の1週間で4151件(前週2883件)に上ったと発表した。過去最多を記録し、このうち新型コロナウイルスに感染した疑いがあるケースは1031件(同541件)だった。
 全体の件数は5週連続で増加。これまでは新型コロナの「第5波」に見舞われていた2021年8月第2週の3361件が最多だったが、大幅に上回った。
 コロナの感染疑いがあるケースは前週より490件増加。1000件を上回るのは21年8月第5週以来という。変異株「オミクロン株」による感染急拡大を背景に、困難事案が増えたとみられる。
 また、冬は除雪作業中の事故や高齢者らが餅を喉に詰まらせるケースが増える傾向にあり、全体の増加に影響したとみられる。担当者は「いずれにしても厳しい状況で、今後の推移を注視していく」と話している。
 消防庁は、4カ所以上の医療機関に搬送を照会し、救急隊が現場に到着してから搬送開始までに30分以上かかったケースを困難事案と定義。政令市や県庁所在地など全国52カ所の消防本部を対象に調査している。 (C)時事通信社