新型コロナウイルス対策で13都県にまん延防止等重点措置の適用が決まった19日、首都圏のPCR検査場には「同僚が感染した」と危機感をあらわにする人らが列をなした。時短営業が求められる飲食店からは「年末年始に客足が戻り、『さあこれから』という時なのに」と落胆の声も漏れた。
 新規感染者が7377人と過去最多を更新した東京都。新宿区のPCR検査場「J―VPD東京ラボラトリー」に足を運んだ事務員の女性(30)は「職場の同僚のコロナ陽性が判明し、念のため検査に来た」と話した。
 横浜市の薬局で無料検査を受けた20代女性は、2月に愛知県へ転居するといい、「引っ越し先の人に迷惑をかけたくないので、確認のために受診した。3歳の娘もおり、感染者が増えているのは心配」と顔を曇らせた。
 東海3県では酒類提供に関し対応が分かれた。
 認証店に限って酒類が提供できる愛知県。名古屋市の繁華街にある居酒屋「伍味酉 錦店」では、昨年12月に客足がコロナ禍前の水準に戻ったばかり。店主の佐藤博充さん(65)は「ここ1週間で街から人が消えた。要請前から客が減る一方で、重点措置で早く収束してほしい」と願う。
 隣接する岐阜県では酒類の提供が一律停止に。21日から夜営業を休むという岐阜市の居酒屋「がんこ村」代表の宮下邦厚さんは「お酒が出せないと売り上げは10分の1になる。どうして岐阜はダメなのか」と不満そう。行動制限緩和策として期待された「ワクチン・検査パッケージ」も原則停止され、宮下さんは「何のための対策だったのか」と嘆いた。 (C)時事通信社