国際科学技術財団は25日、2022年の日本国際賞を、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの基礎技術を開発した米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ特任教授(67)とドリュー・ワイスマン教授(62)、地球規模で生物の二酸化炭素(CO2)収支を定式化した米スタンフォード大ウッズ環境研究所のクリストファー・フィールド所長(68)の3氏に授与すると発表した。
 カリコ、ワイスマン両氏は05年、mRNAを構成する「ウリジン」について、良く似た別の物質に置き換えると免疫反応を抑制できることを発見。mRNAワクチンの実用化に道筋を付け、新型コロナウイルスワクチンの早期開発につながった。
 フィールド氏は、野外調査で得たデータに基づき、さまざまな条件によって変化する植物と大気との間のCO2や水蒸気の移動を定式化。さらに、海洋研究者との連携で生態系全体のCO2の収支を推計可能にし、気候変動予測に大きく貢献した。
 授賞式は4月13日、新型コロナの感染状況を踏まえ、オンラインか対面で実施。延期となった20、21年分と併せて行われる。 (C)時事通信社