新型コロナウイルス感染症で入院した小児について、変異株デルタ株の流行期では流行前より症状が重く、集中治療室(ICU)に入る割合が14倍となったことが25日、国立成育医療研究センターなどの調査で分かった。小児感染者の症状をデルタ株流行前後で比較した大規模な研究は国内初という。
 調査には国立国際医療研究センター運営のデータベースを活用。感染第5波に当たる2021年8~10月をデルタ株流行期、20年10月~21年5月を流行前と定義し、各期間に登録された18歳未満の349人と950人を比較した。
 その結果、流行期に酸素投与が必要となった人の割合は3.2%で、流行前より1.1ポイント高かったことが判明。流行期のICU入院の割合は1.4%で、流行前の14倍だった。流行前後とも死亡者はいなかった。
 小児は新型コロナに感染しても重症化しにくいとされるが、研究チームは「小児でも感染者の絶対数が増えればICUでの治療が必要な患者が増えることが示唆された。現在はオミクロン株が流行するが、小児患者は注意深く見る必要がある」と指摘している。 (C)時事通信社