【ニューヨーク時事】米バイオ医薬品企業モデルナの日本法人、モデルナ・ジャパンの鈴木蘭美社長は26日、モデルナの新型コロナウイルスワクチンは3回目の追加接種から6カ月後も「十分な感染予防効果を維持している」と強調した。また、日本向けの追加接種用ワクチンは「上半期に届ける」と明言した。時事通信のオンラインインタビューで答えた。
 モデルナは26日、コロナ感染を防ぐ「中和抗体」が、新変異株「オミクロン株」に対しては従来株よりも大幅に減少したとするデータを公表。オミクロン株に特化したワクチンの臨床試験(治験)を始めたと明らかにした。
 鈴木氏は「オミクロン株は半年後の中和抗体の減少は激しい」としつつ、感染を防ぐ十分な水準は保っていると指摘。「3回目の接種を受けた人には安心してもらえる」と、モデルナ製ワクチンの効果に自信を示した。一方で「オミクロン収束後もコロナウイルスは進化し続ける」と指摘。「新たな変異株が将来に出現することを念頭にワクチンの開発を進めている」と説明した。
 ワクチンの日本国内への供給では「個人的な意見」と前置きした上で、「現状は完成品を輸入しているが、国家安全保障上の観点から日本に生産拠点を設けることが望ましい」と話した。
 モデルナは2021年4月に日本法人を設立。エーザイ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの大手製薬会社の幹部を歴任した鈴木氏が社長に就任した。 (C)時事通信社